筋腫には気を付けよう

子宮筋腫は、筋腫のできた場所が、子宮の奥側の部分か入り日かによって、ふたつの種類に大別されます。子宮の奥側部分にできた筋腫を子宮体部筋腫、入り日にできた筋腫を子宮頸部筋腫と呼びます。子宮筋腫の九五パーセントは体部筋腫で、頸部筋腫はまれです(六ページ図参照)。ちなみにモ冨頭部は、腟につながる子官の下側、子宮体部はその上側にあたります。また、子宮の壁のどこにできて(筋層内、内側の粘膜〈子宮内膜〉近く、外側の漿膜近く)、どの方向に大きくなっていくかによって子宮筋腫はさらに細かく分類されます。筋層内にできた筋腫は筋層内筋腫といい、子宮筋腫全体の七〇パーセントを占める、もっとも多いタイプといえます。粘膜下筋腫は、子宮内腔の直下にできて内腔側に向かって成長します。粘膜下筋腫や、 一部の筋層内筋腫は、子宮内膜の表面に凹凸を生じさせるため、過多月経や月経痛などの症状が出やすく、不妊症の原因になることもあります。漿膜下筋腫は子宮外側漿膜の直下にできて外側に向かって成長しますので、子宮内膜に影響を与えません。そのため、症状が出にくく、大きくなるまで気づかないことが多い筋腫です。また、筋腫の中には、きのこのように茎を持つものがあります。粘膜下筋腫の基が長く成長すると、筋腫が壬冨日から腟内に飛び出したりします。これは、粘膜下筋腫の特殊型で筋腫分娩と呼ばれています。筋腫が子宮から出るときには、出産するときのよヽ?墾桶みがあり、大量の出血を伴うこともあります。一般に子官筋腫はひとつだけとは限らず、同時に複数の筋腫ができることの方が多いようです。これを多発性筋腫と呼んでいます。